年齢・症状に合わせた矯正治療をご用意
歯並びが悪いと、見た目が美しくないだけでなく、
歯を磨きにくいためにむし歯になりやすかったり、発音がしにくいなどの悪影響があるのです。
子どもの成長を利用した矯正治療を行うことで、さまざまなメリットが生じます。
当クリニックでは、キレイな歯並びや正しい噛み合わせをつくるために、
年齢や症状に合わせた2種類の矯正治療をご用意しております。
小児歯科矯正
最近のお子さん達は歯の大きさと顎の成長のバランスが悪くなってしまい、キレイに歯が並ばないお子さんが増えています。そのバランスを整えて歯がキレイに並ぶためのスペースを確保するため、当院ではお子さんの成長を利用して歯ぐきを拡大して歯を並べてゆく、小児歯科育成矯正を行っています。この矯正は、就寝中にお口の中にプレートを入れるだけの取り外し可能な簡単な矯正治療です。この治療は、乳歯の根がしっかりして、歯槽堤の柔らかい5~6歳のお子さんに効果の見込める方法です。
取り外しの装置(通常プレートタイプ装置。ビムラー。バイオブロック装置。CLEA。…etc)を、原則、睡眠時に装着し(パジャマプレートと呼んでいます)、歯槽堤を広げて歯の並ぶスペースを作りながら、永久歯を正しく並べてゆく矯正治療です。
この治療法では、一般的な矯正治療のようなワイヤーは使わず、取り外しの装置のみで永久歯列を完成させる、当院独自の治療法です(例外はあります)。適切なスタート時期は、一般的には前歯の永久歯が出る5才~7才で、永久歯が萌え終わる12才(小学校一杯)で終了いたします。
永久歯ワイヤー矯正では約65パ―セント以上の方が“永久歯を抜かなければならない”という現状を改善したい、出来るだけ抜歯は避けたいと考えています。
スタート時期が遅れ、歯の交換が進み、年令が上がってしまうと、この方法だけでは効果が得にくく、ワイヤー矯正になったり、永久歯の便宜抜歯の可能性も出てきてしまいます。
小学生から初めて、中学生になったら綺麗な歯並び
小児歯科矯正がスタートしますと、永久歯での“虫歯ゼロ”も目指します。その為、各患者さまに担当衛生士が付き、それぞれの患者さまの虫歯のなり易さ、清掃状態、等を把握し、適切な予防アドバイスや予防処置を行ってゆきます。
子ども(乳歯)のうちに矯正を行うメリット
- 永久歯を抜歯せずに済む
- 夜間だけの装着のため、日常生活に支障が出ない
- 装置の調整で定期的な通院が必要なため、むし歯チェックなども行える
小児歯科矯正の症例紹介
8歳2か月~10歳1か月 男児
治療方法 | 上下顎共に、拡大床装置を使用し、歯槽骨の拡大及び個々の歯の配列を行った。 |
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費用 | 660,000円~770,000円(税込) (永久歯が並ぶまでの装置料) ※別途 毎回の調整料3,850円(税込) |
メリット | ・永久歯を抜かないですむ可能性が高い ・歯槽堤の変化が期待できる ・虫歯のリスクが少ない(来院時のPMTC、フッ素塗布) ・最初からきれいな歯並びになってくる ・基本的に就寝時使用する ・子供たちの好きな色、シールが選べる ・痛みが起こりにくい |
デメリット | ・乳歯から始めて、永久歯完成まで長い期間がかかる(約6年間) ・モチベーションの持続が難しいこともある ・患者の使用状況に依存する部分が多い ・個々の歯の微妙なコントロールが難しい ・来院回数が頻繁である(時期にもよる) ・治療後も定期的な来院が必要である |
8歳8か月~9歳11か月 女児
治療方法 | 上下顎共に、拡大床装置を使用し、歯槽骨の拡大及び個々の歯の配列を行った。 |
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費用 | 660,000円~770,000円(税込) (永久歯が並ぶまでの装置料) ※別途 毎回の調整料3,850円(税込) |
メリット | ・永久歯を抜かないですむ可能性が高い ・歯槽堤の変化が期待できる ・虫歯のリスクが少ない(来院時のPMTC、フッ素塗布) ・最初からきれいな歯並びになってくる ・基本的に就寝時使用する ・子供たちの好きな色、シールが選べる ・痛みが起こりにくい |
デメリット | ・乳歯から始めて、永久歯完成まで長い期間がかかる(約6年間) ・モチベーションの持続が難しいこともある ・患者の使用状況に依存する部分が多い ・個々の歯の微妙なコントロールが難しい ・来院回数が頻繁である(時期にもよる) ・治療後も定期的な来院が必要である |
永久歯矯正
原則として、永久歯が萌え揃った小学校高学年頃からはじめる矯正治療です。歯にブラケットを装着してゆっくりと歯を動かしていきます。こちらは固定式の装置のため、歯磨きがしにくくなります。そのため、唾液テストによって予防プログラムを作成し、定期的に通院をしていただきます。
また当クリニックでは、毎月第三日曜日に矯正治療を専門とした歯科医師が診療をしています。
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メリット
- 歯並び、噛み合わせを整える事で虫歯、歯周病の予防につながる。
- 咬合が安定すると、将来的に歯の喪失する可能性が軽減する。
- 口元の変化に繋がり、審美的改善がみられる。
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デメリット
- 成人矯正は歯を抜く可能性がある。
- 装置装着期間は、違和感、痛みを伴う事がある。
- 装置が脱離し、急患での来院が必要な事がある。
- ブラッシングがやりづらく、虫歯、歯周病のリスクがある。
通院回数・通院期間など
- 治療期間:2年6か月~3年(30~36回位)
歯の動きには個人差があります。
料金について
料金は全て税込となります。
検査費 | ¥6,600(税込) |
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診断費 | ¥33,000(税込) |
装置料 | ¥880,000(税込) |
調整料 | ¥5,500(税込、治療毎に掛る費用) |
永久歯矯正治療は、公的医療保険適用外の自費診療となります。
舌癖や指しゃぶりを治す
お口の筋力トレーニング(口腔筋機能療法)
歯が萌えてくる時期に指しゃぶりをしていたり、舌を突き出す癖があると、歯並びがガタガタになってしまう場合があります。そうすると、矯正治療で歯並びを治しても、癖が治らなければ再び歯並びはガタガタに戻ってしまうのです。
そのため当クリニックでは、指しゃぶりや舌癖を改善するための口腔筋機能療法というトレーニングを行っています。歯科衛生士が一人ひとりのお子さんに合わせたトレーニングを行っていきますので、どんなお悩みでもご相談ください。
歯並びがガタガタになってしまう理由
- 口を開けて呼吸をする
- 指しゃぶりをする
- 舌小帯(舌の裏側の筋)が短く、舌が上顎につきにくい
- 遺伝
レッスンの流れ
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Step01
指導プログラムや教科書に沿ってレッスンを進めます
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Step02
指導した内容をご家庭で実践していただきます
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Step03
3週間に1度程度、レッスンをお受けください。一つできるようになったら次のレッスンに進みます
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Step04
レッスン5の開始時、必要に応じて中間資料採取を行います
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Step05
レッスン8が終了したら終了資料採取を行います。舌や唇に問題がなければレッスン終了です
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Step06
後戻りがないか、定期的なチェックを行います
レッスン内容
まずは、飲食している姿をビデオに撮影し、飲み方や食べ方の問題点を見つけ出します。その問題に応じて正しい飲み込み方に必要な舌・唇・喉などの筋肉の使い方をそれぞれ訓練していきます。
3週間前後を目安に通っていただき、8つのレッスンを1つずつできるようになっていただきます。正しい飲み方・食べ方を習得し、最終的には自然に舌や歯を押したり、唇を開けるなどの癖を改善することがゴールとなります。
当院院長は、矯正治療に長く従事しています。
院長 國本 貴洋
歯並びは人それぞれです。矯正歯科臨床で蓄積した多くの治療経験・治療実績をもとに、豊富な知識と経験から一人ひとりに合わせた治療法をご提案します。子どもの矯正はもちろん、大人の矯正まで幅広くお任せください。
矯正歯科治療における一般的なリスクと副作用
矯正歯科治療は公的医療保険の適用外の自費(自由)診療となります。
- 矯正歯科装置装着後に違和感、不快感、痛みなどが生じることがあります。 一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性が あります。
- 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療に は患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨き にくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。 したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらにかかりつけ 歯科医に定期的に受診することが大切です。 また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることが あります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの顎関節症状が生じることがあります。
- 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。 ⑬矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物) の一部が破損する可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物 (補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや 咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
- あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。 また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
- 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。